令和6年5月 森林・林業活性化促進 議員連盟 県内視察
目的
森林・林業に関する調査研究及び諸施策を推進することにより、本県の森林・林業の活
性化促進及び山村振興に寄与すること
概要
宮崎県は今年度、日本一プロジェクトとして再造林率の日本一を目指しています。そこ
で、5月7日に林活議連で県内視察を行いました。
・耳川広域森林組合(再造林の取組状況)
・再造林地の現地視察
・みやざき林業大学校(人材育成の状況)
耳川広域森林組合の概要
耳川流域の面積は162,928haであり、その90%が森林となっている。耳川広域森林組合
は、耳川を核として平成12年8月1日に発足した。現在では年間の素材生産量が16万㎥を超
え、全国一ともいえるスギ資源量を抱えている。また、人口減少・高齢化や鹿害の問題を
抱える中で、路網や高性能林業機械の導入などの生産基盤の整備を進めたことで、年々、
素材の生産量は増加し、それに伴って当該組合が実施する年間の再造林面積は429haに達
し、再造林率は90%と高く、「伐ったら植える」循環型林業が確立されている。

みやざき林業大学校の概要
林業県みやざきの「新しい力」を育成する充実のカリキュラムを展開している。平成
31年度に開校し、104人が5年間で修了している。令和6年度の入講者数は20名(
内18名が県内出身)で平均年齢は25歳、40代も3名いる。
(1)研修方針
全国トップクラスの林業県である宮崎の将来を担いう人材を確保するため、民間企業や
行政がサポートしながら、『即戦力となって活躍する未来のリーダー』の育成を目指して
いる。
(2)研修の特徴
①森林・林業に関する幅広い学習
②終業時に役立つ17種類の資格取得
③充実した実習による高度な技術の習得
④ICTなど最新技術の習得
⑤サポートチームによる充実した研修支援
⑥就職希望先でのインターンシップ

耳川広域森林組合の課題と取組
〇森林整備事業
①材の価格低迷により低下している組合員の森林整備・再造林に対する意欲の喚起
②造林、間伐等の森林整備を推進するため、造林補助金の確保と積極的な活用
③コスト低減に欠かせない壊れない作業路等の推進
④スマート林業への取組
⑤優良な山行苗(花粉対策品種等)の安定供給、コンテナ杉苗の生産
〇木材生産・加工事業
①販売事業の拡大と高性能林業機械の積極的活用等による素材生産コストの低減
②乾燥材生産の拡大、消費者のニーズに対応する高い品質の製品づくりと供給力の強化
③木造の一戸建て住宅が減少する中、新しい工法に対応できる製品研究を行い、木材製
品の販売と素材としての販売など用途拡大
④加工センターの集約化を図り、機械の老朽化、担い手不足への対応
⑤耳川林業を中心とした木工団地での企業団体と連携し、国内需要への対応力強化と並
行し国外販売を視野に入れ販売活動の展開
〇担い手確保対策
①県、市町村、森林整備センターの発注事業、森林整備事業の受託に努め、作業量の安
定確保
②作業班員の若返りと若者にも魅力ある終了条件の改善
③管内の小中学校及び高校の学生への木育などを通じて、林業の魅力を伝える
〇再造林推進に向けた現状と対策
①再造林に苦慮している原因
・組合員の後継者がいないことによる、森林管理への意欲減退
・ガイドラインを遵守しない伐採業者による乱伐地の地拵え作業の経費増大
・苗木不足や作業職員不足による、伐採箇所の造林が遅れ、経費が増大し組合員の負担
増
・自伐林家の減少
②対策
・伐採業者との連携によるコスト低減
・機械化による経費削減
・補助金嵩上げによる林家の出費の減少
・外国人技能実習制度による人材育成確保



